オリックス・紅林 今季初のサヨナラ打「次につなげる気持ちで行きました」 チーム今季初のカード勝ち越し
「オリックス2-1楽天」(11日、京セラドーム大阪)
オリックス・紅林は意を決して打席に入った。「次につなげる気持ちで行きました」。九回1死一塁。西垣の直球を捉えた一打が、右中間を深々と割っていく。今季初のサヨナラ打を放ち、ナインからもみくちゃにされた。
開幕直後、打率が0割台に落ち込み、自然と焦りが出ていたという。そんな時に声をかけてくれたのが、経験豊富な西川と森。「まだ全然焦る必要ないよ」「まだまだこっから」。中嶋監督からは厳しいゲキで「去年みたいにお前、舞洲行くか」と自らを奮い立たせるような言葉をもらった。
指揮官は「例年のごとく低空飛行で小言をめちゃくちゃ言いたくなるタイプの選手なんですけど、今日はよくやりました」と目尻を下げた。チームは今季初のカード勝ち越しで5位に浮上。「サヨナラはすごい乗ってくる。明日からもっと勝てるように」。そう紅林は爽やかな笑みを浮かべた。