立浪竜強いぞ3年ぶり5連勝! 単打のみで15安打!序盤に5点で堅首 松葉5回2/3を1失点で今季初星
「DeNA1-6中日」(10日、横浜スタジアム)
昨季は1勝。中日の松葉は「何度もチャンスはない」と今季初先発に勇み立った。「点を取ってくれて楽な気持ちでマウンドに上がれた」と、序盤の援護を追い風に六回途中まで2安打1失点の好投。2021年9月以来となる3年ぶりのチームの5連勝、そして首位堅持に貢献した。
無走者時にグラブをセットする位置を腰から顔まで上げたことで制球が安定。的を絞らせず小気味よく打たせて取った。三回は1点を返され、なおも2死二塁。好打者の佐野を内角直球で空振り三振として切り抜けた。
33歳。同年代が次々と引退する中で、昨季はふがいない成績。迎えた12年目は「危機感は今まで以上」と表現する。キャンプから2軍暮らしでも好調維持に努め、好結果でアピール。たぐり寄せた好機を逃さず、100球に持ち味を込めた。
打っても三回に適時打を放つなど2安打1打点の活躍。「本当に自分でもよく頑張ったと思う」と胸を張った。立浪監督も「序盤は低めに球をうまく集めて、自分の投球ができていたと思います」と高く評価した。
チームは単打のみで15安打を放ち、効果的に得点を重ねた。指揮官は「今、長打は両チームともあまり期待できない。こういう形で点を取らないと。昨年と違う形で得点できている」と確かな手応えをつかんでいる。投打がかみ合った昇竜の勢いは止まりそうにない。