高木豊氏 2戦連続の救援失敗の巨人・中川「きれいすぎる。ピッチャーとして」と中継ぎは不向きと指摘「先発の方が向いている」

 高木豊氏
 11回、細川にサヨナラ本塁打を浴び、肩を落として引き揚げる中川(撮影・西岡正)=2日
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 元DeNAで野球評論家の高木豊氏が3日、自身のYoutubeチャンネルを更新。2試合連続で救援に失敗している巨人・中川皓太投手について言及した。

 中川は3月31日の阪神戦で、0-0の八回に登板も森下に決勝3ランを被弾。2日の中日戦でも延長十一回にマウンドに上がったが、絶不調だった先頭の細川にサヨナラ弾を浴びた。2試合連続で敗戦投手となった。

 高木氏は「中継ぎタイプではないって、ずーと思っているんだよね。なぜかというと、球種とか、きれいすぎるんだよねピッチャーとして」ときれいすぎる投球フォームなどが中継ぎには不向きと指摘。「対戦していて、(打者からみたら)何の恐さもない。キレがいいときはファウルしたり凡打したりするケースはあるんだけど、抑え込まれるっていうイメージがない。西舘と大勢と比べたときに、2人は抑えつけられるっていうかねじ伏せられるっていう印象はある。そういう勢いをあまり感じない」と、巨人のブルペンを支える守護神・大勢、ドラフト1位・西舘という若い2人と比較しても球威が足りないと説明した。

 「ピッチャーとしたらすごい素晴らしいピッチャー。ただ中継ぎで1イニング、相手が必死になって戦ってくるときにきれいすぎるんだよ。先発の方が俺は向いていると思うんだよね」と、先発でこそ、中川の持ち味が生きると話した。

 阿部監督が中川を中継ぎとして起用する意図について「実績と慣れ、経験だよね。経験値があるやつを入れたいと思ってるはずなんだよ」とブルペン陣に若手が多いことからの起用だと推測。それでも「ただ、原監督が使っているときからちょっときれいすぎると思ってた。誰か早いうちに見つけとく方が危機管理としてはいいと思う」と中川に代わるセットアッパーを今から準備すべきと説いた。

 一方で「一回決めて、伝えたことっていうのは、そう簡単には監督の立場としては変えられないのは分かる。変えてるようじゃ、“もうブレた”って言われるから」と阿部監督の起用法を尊重。「(中川が)これを薬によくなってくる可能性だってあるしさ。これは使ってみなきゃ分からない」と中川の奮起を期待しつつも、「でも使うところが一番大事な場面だからさ。しっかり見極めないと、やっぱり苦しくなるよね」と中川の適性は先発にあると説いた。

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