報徳学園・今朝丸 8回3失点完投実らず夏リベンジ誓った 今秋ドラフト候補「もう一回帰ってきます」

 「選抜高校野球・決勝、高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園」(31日、甲子園球場)

 決勝が行われ、報徳学園は2年連続準優勝で涙を飲んだ。

 緑に染まったアルプススタンドを見て、大粒の涙をこぼした。今秋ドラフト候補で最速151キロ右腕の今朝丸裕喜投手(3年)は先発して8回6安打3失点で完投するも、無念の敗戦。また頂点に届かなかった。

 「自分が点を取られてしまって負けてしまった」。準優勝に終わった昨春決勝の山梨学院戦でも登板し、今回は2度目の大舞台。日本一だけを目標に1年間死に物狂いで鍛錬を積んできた。

 今冬は苦手な食トレを敢行。痩せやすい体質であることを言い訳にせず、とにかく胃袋に食べ物を詰め込んだ。「とりあえず数を食べる。とりあえずおなかに入れとけば増えるかなと」。結果的に体重は約7キロ増。一回り大きくなった体で聖地に帰還し、本格派右腕として一躍名をはせた。

 この日は最速149キロをマークしながらも、同点の三回に勝ち越し適時打を献上。試合後は目を真っ赤にして相手の校歌を聞いた。「スタンドのみんなに『優勝取ってきて』と言われてそれができなかった。もう一回帰ってきます」。最後の夏こそ、“あと一つ”をその手につかむ。

 ◇今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年6月2日生まれ、17歳。兵庫県神戸市出身。185センチ、79キロ。右投げ右打ち、投手。小学時に横屋川井少年野球部で野球を始め、本庄中時代は関メディベースボール学院中等部に所属。報徳学園では1年秋からメンバー入り。昨春センバツでは4試合に登板し、準優勝に貢献した。最速151キロ。

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