報徳学園2年連続決勝で涙 大角監督「悔しさ100%」強攻策失敗、好機で無得点「水準が上がっている」

 「選抜高校野球・決勝、高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園」(31日、甲子園球場)

 決勝が行われ、報徳学園は2年連続準優勝で涙を飲んだ。

 あと一つが遠い。敗戦後、報徳学園・大角健二監督(43)は歯を食いしばりながら言葉を振り絞った。

 「悔しさ100%。日本一にこだわったつもりだったので悔しさしか残っていないです」。一瞬出た欲が命取りだった。1点を追う六回無死一、三塁。7番からの下位打線でスクイズなど手堅く同点を狙いに行く手もあった中、ヒッティングを指示した。「一気に2点を取りに行ってしまった。私の甘さ、判断ミス」。強攻策は実らず無得点に終わり、絶好機を逃した。

 新基準の低反発バットが導入された今大会は5試合で43安打を放つも、長打はわずか3本。単打でつなぐ攻撃で勝ち上がったが、パワー不足も否めない結果となった。4番・斎藤佑征内野手(3年)は準決勝まで全試合マルチ安打を記録するも、この日は4打数無安打。「健大高崎みたいに長打も打てるようにならないと」と肩を落とした。

 昨年は自信も手にしたが、今年は一層悔しさが残る銀メダルとなった。「チームに求める水準が上がっている。もっとレベルアップしたい」と指揮官。次こそは三度目の正直を果たしてみせる。

 ◆2年連続準V 報徳学園の2年連続準優勝は1933年の第10回大会・明石中以来91年ぶり。

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