ヤクルト 新助っ投「ペコちゃん」感情爆発!初勝利 ヤフーレ初登板6回2失点 ウイニングボールは自宅に
「ヤクルト5-2中日」(31日、神宮球場)
無邪気な笑顔で、ミゲル・ヤフーレ投手はヤクルトファンへ自己紹介した。「ヤフーレデス、ピッチャーデス」と徐々に盛り上げ、ラストは「ペコチャンデス」とにっこり。マウンドで魅せた闘志あふれる姿はもうそこにはない。来日初登板初先発の舞台で、いきなり初勝利を挙げた勝利の景色を独り占めにした。
感情を一切隠さなかった。初回1死一塁から併殺打で最初の「0」を刻むと、拳を強く握った。四回にソロ弾で失点も、六回の無死満塁のピンチは併殺間の失点だけにとどめ、傷口は最少限。最後は4番・中田を空振り三振に斬り、マウンド上でほえた。
6回6安打2失点4奪三振でつかんだ初勝利。試合後には「いい仕事だ」と高津監督に抱き寄せられ、ウイニングボールは自宅に飾られる。
チャーミングな顔立ちから、伊藤投手コーチに不二家のキャラクターの「ペコちゃん」とあだ名を命名された。すると同社からたくさんの差し入れが届き、キャラメル好きの助っ人はミルキーがお気に入りになった。「たぶん食べると思うよ」。勝利のご褒美はもちろん、キャンディーだ。
◇ミゲル・ヤフーレ(Miguel Yajure)1998年5月1日生まれ、25歳。ベネズエラ出身。185センチ、97キロ。右投げ両打ち。投手。ETIフアンイグナシオバルブエナ高を経て20年にヤンキースと契約。20年にメジャーデビュー。21年から2シーズンをパイレーツ。23年はジャイアンツ3Aでプレーして今季からヤクルトへ。150キロ超の直球とカーブ、スイーパーが武器。