山梨学院・津島 血染の力投で8強入り 大会直前にメンバー入り、2戦連続で好投
「選抜高校野球・2回戦、山梨学院4-0創志学園」(26日、甲子園球場)
山梨学院(山梨)の2年生左腕・津島悠翔投手が先発し、血染めの力投でチームを8強に導いた。お立ち台でも下級生とは思えない落ち着き払った口調で言葉を紡ぎ、血がにじんだユニホームで汗を拭った。
「落ち着いていけました」。直球は130キロにも満たないが、80キロ台のカーブで幻惑して的を絞らせず。6回1/3を3安打無失点と巧みな投球術で相手を寄せ付けなかった。五回途中で指の豆がつぶれて出血するも「大丈夫です」と意に介さなかった。
今大会は元々ベンチ外だったが、開幕直前の変更でメンバー入り。初戦・京都外大西戦は先発に抜てきされて6回1失点と好投し、一気に主戦級に成り上がった。吉田洸二監督(54)も「想定以上に頑張ってくれた」とニンマリ。昨年王者に現れた新星が、連覇への鍵を握る。