森下翔太 ヤクルト村上と侍J中軸でいざ出陣「すごく誇れること」 阪神の岡田監督は右翼レギュラー確約を初明言

 バットを手に笑顔を見せる森下翔(撮影・山口登)
 練習中、笑顔を見せる(中央)。左は村上
 打撃練習する森下(撮影・山口登)
3枚

 阪神・森下翔太外野手(23)が5日、大阪市内で行われた侍ジャパンの全体練習に参加。ヤクルト・村上とともに中軸を担うことが濃厚な6日の欧州代表戦(京セラ)に向けて、「中軸はすごく誇れること。アピールしたい」と意気込んだ。楽天戦が雨天中止となった甲子園では、岡田監督がレギュラー確約を初めて明言。周囲の期待に応えるプレーを見せ、シーズン開幕へ向けても波に乗っていく。

 外はあいにくの雨でも、森下の表情は晴れ渡っていた。「年齢も幅があるので、どういう雰囲気かなと思ったんですけど、みんな年齢関係なくしゃべれたので。いい雰囲気でやってるなと」。昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップとは異なり、今回は大学生も参加。そんな中で早速“兄貴ぶり”を発揮した。

 「西川くんと宗山とはしゃべりました」と同じ野手の大学生2人に歩み寄った。宗山(明大)とは侍ジャパン大学代表でもチームメート。西川(青学大)も同じ東都大学野球リーグに所属していたため、認識はしていた。「濃い内容ではないですけど、リラックスする感じで、距離感近く話しました」。プロ野球選手に囲まれ、気も張っていたであろう2人の緊張感を解いた。

 「年も近いので、積極的にコミュニケーションを取って。ここで交流できれば、プロ入った時にやりやすいと思うので、そういう雰囲気作りができたらなと思います」

 下は20歳から上は31歳までと最大11歳差のチーム。森下は中間の年齢でトップチーム参加も2度目というだけあり、「アジチャンでやってた面々とはコミュニケーションを取りつつ、なじめていない人は話しかけたりして、いい雰囲気をつくりたい」とチームの“架け橋”となる考えだ。

 6日の欧州代表戦は4番・村上と中軸を担い、右翼か左翼でスタメン出場が濃厚だ。村上とはこの日、前後でウオーミングアップ。「状態どう?」と声をかけられ、「上がってきてます」と答えるなど、リラックスした様子で言葉を交わした。

 井端監督は森下に「彼の一振りでいい流れを持ってこられるような活躍を」と期待を寄せる。森下は「ジャパンで中軸を打てるのはすごく誇れること」と話し、「自信にもつながると思うので。しっかりアピールして、『森下が上位打った方がチームが回る』ような状態になれれば」とその期待に応える意気込みだ。

 一方、楽天戦が雨天中止となった甲子園では岡田監督が「どっちみち使うんやから」と森下の右翼レギュラー確約を初めて明言した。

 森下はキャンプで数種類のバットを試しながらもなかなか結果が出ず苦しんだが、3日の日本ハムとのオープン戦(札幌ド)では2安打を放つなど、状態は上向き。シーズンへ向けてさらにここから加速していきたい。取材後には「(欧州代表戦は)楽しみだよ。早く試合やって、早くシーズンを迎えたい」と声を弾ませた。昂(たか)ぶる気持ちをバットに込め、京セラに快音を響かせる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス