日本航空石川が避難先の日本航空と今年初の練習試合 被災の福森も登板、中村監督「目頭が熱く」

 力投する日本航空石川・福森
 先発した日本航空石川・猶明
 セレモニーに臨む日本航空石川、日本航空の選手たち
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 「練習試合、日本航空石川12-4日本航空」(2日、日本航空グラウンド)

 高校野球の対外試合が2日、解禁され、センバツに出場する日本航空石川が系列校の日本航空と練習試合を行った。日本航空石川は、校舎のある輪島市が能登半島地震に見舞われた影響で、日本航空がある山梨キャンパスへ集団避難している。試合前にはセレモニーが行われ、両校の主将が健闘を誓った。

 来秋ドラフト候補として期待される1年生左腕・猶明光絆投手(ゆうめい・こうき)が先発し6四死球と制球に苦しんだものの、5回1安打1失点、6三振に抑えた。

 3番手には、能登半島地震の際に輪島市の祖母の家で被災した福森誠也投手(2年)も登板。メンバー入りへアピールを続けている中で2回2失点だったが、持ち味である内角への直球を力強く投げ込む場面も。中村隆監督は「状態が秋から良くて、力をつけてきた。うちの部員の中でも本当に大変な思いをした一人。彼の投げている姿に私自身も目頭が熱くなった。彼の背中にはたくさんの思いが乗っているんだと思うと、それでも頑張っている姿を見て本当によく頑張っているなと」と神妙な面持ちで明かした。

 打線は今春センバツから導入される低反発バットを使用した中、1点リードの五回に打者一巡の一挙7得点など中盤に爆発。高校通算12本塁打の4番・荒牧拓磨内野手(2年)と1年春からメンバー入りしている段日向樹内野手(2年)がそれぞれ3打点を挙げた。

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