DeNA・度会 ドラ1対決安打締め 実り多き一カ月「この経験を生かして」いざ定位置獲り
「オープン戦、DeNA4-2楽天」(25日、ユニオンですからスタジアム宜野湾)
実り多き南国での一カ月を、安打で締めくくった。五回2死一塁、DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21)=ENEOS=が同じドラ1の古謝から右前打。得意のインコースに反応し、一、二塁間をしぶとく破る、真骨頂の一打だった。
「すごく良い球を投げていて完成度も高い方。そういうピッチャーの方から打てて良かった」。左腕とは昨秋のアマの練習試合以来、2度目の対戦。直接面識はないものの同期入団に縁を感じている。「リーグは違いますが切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていきたい」と話した。
バットで頼もしく結果を残す一方、思わぬ“ハプニング”でも注目を集めた。初回、ネクストバッターズサークルでバットの重りがなかなか外れず大焦り。「どうすることもできなかった」と振り返ったが、三浦監督は「あんな軟らかいところでやっても取れない。それも覚えたでしょう。日々勉強」と憎めないルーキーに苦笑いした。しかし、その直後の初球をたたき左翼ポール際に大飛球。メンタルは鋼だ。
チームは試合後に横浜に帰還。度会は「今まで経験してこなかった野球漬けの毎日だった。試合が続くので、この経験を生かしていきたい」と定位置奪取へ気合をにじませた。