東松島市出身の楽天ドラ7大内「故郷に力届ける」 5歳時に被災もVで前向きに

 楽天の新人8選手が20日、宮城県の東松島市震災復興伝承館を訪問。同市出身で被災経験のある、ドラフト7位・大内誠弥投手(17)=日本ウェルネス宮城=は「改めて被害の大きさというのに気づきました」と語った。

 11年の東日本大震災発生時、大内は5歳。避難した中学校の校舎で見た、押し寄せる津波の光景は目に焼き付いている。自宅も浸水被害に遭い、震災2日前の誕生日プレゼントにもらったキックボードが、わずか1日で流されてしまい「すごく悲しかった記憶がある」と振り返った。

 子どもながらに強く感じた悲しみの中で、勇気をもらったのが、13年に楽天が成し遂げたリーグ優勝、日本一だった。「そこからみんなの笑顔が増えて復興がより力強くなった」と野球が持つ力を肌で感じ取った。

 時を経て、前を向かせてくれた憧れのチームに入団した。「今度は自分が(力を)届ける立場になったので、肝に銘じてやっていきたい」。地元の期待を背負う大型右腕は、自身の投球で勇気と笑顔を届ける。

 ◆大内 誠弥(おおうち・せいや)2006年3月9日生まれ。宮城県東松島市出身。投手。191センチ、77キロ。中学時代は東松島リトルシニアでプレー。高校は日本ウェルネス宮城に進み、野球部2期生として1年夏からベンチ入り。3年夏は県大会2回戦敗退も最速144キロを記録。楽天から7位指名された。

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