ヤクルト・高津監督 山崎福に即アタック 直談判「一番必要としている」
プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手と各球団との交渉が16日、解禁され、ヤクルトは高津臣吾監督(54)が同席してオリックスから国内FA権を行使した山崎福也投手(31)と初交渉を行った。高津監督は獲得に向けて、思いを左腕に訴えた。
交渉解禁日となったこの日、高津監督が秋季キャンプ中の松山から交渉の席に駆けつけて同席した。1対1で会談する時間もつくってもらうなどした中で、「チームを立て直す大きな1人でいてほしい」と直談判。獲得を目指す左腕に熱意を伝えた。
ゆかりある神宮
ヤクルトは昨年の日本シリーズで山崎福と2度対戦。計9回を無得点に抑えられ、今季交流戦でも白星を許していた。山崎福は東京・日大三高、明大出で神宮球場にゆかりがある選手。それだけに、高津監督は「狭い神宮で、たくさんゴロで打ち取ってくれるイメージをしている」と思いをはせた。
球団初のリーグ3連覇を逃し、5位に低迷した今季のチーム防御率は、12球団ワーストの3・66。V奪回を目指す来季に備えて、先発投手の強化は急務となっている。山崎福は今季自己最多の11勝でオリックスのパ・リーグ3連覇に貢献。非凡な打撃力もDH制のないセ・リーグでなら発揮できる。
年俸は補償が不要なCランクということもあって、ソフトバンクなど複数球団との争奪戦は必至だ。その中で、解禁初日からの猛アタック。言動で誠意を示した指揮官は「一番、山崎投手を必要としているチームが、スワローズだと思っています」と語っていた。





