DeNA・今永「自分を変えたい」 米大リーグ挑戦を正式表明「今しかない」 希望球団は「どこもない」

 DeNAの今永昇太投手(30)が13日、横浜スタジアムで会見を開き、ポスティングシステムを利用した米大リーグ挑戦を正式に表明した。数年前から球団に伝えてきたメジャーへの夢、思い。背中を押してくれた球団に感謝すると同時に、このタイミングで挑戦に至った理由を説明。「自分を変えたい」と決意を胸に、念願の世界最高峰の舞台へ羽ばたいていく。 

 年々、大きくなっていった思いにふたをすることなく、今永は腹をくくった。初めてメジャーへの夢を言葉にした19年から4年。「自分もいつか、そういう選手になれたらいいな」。ひたむきな努力を続け、手にした挑戦権だ。覚悟は決まった。

 りりしい表情で会見場に入ると、まっすぐな瞳で言葉を発した。伝えたかった「感謝」の思いと、挑戦に至った理由がある。今永は「自分を変えたい、生き方を変えるのは今しかない」と言った。これまでは他者の目を気にするあまり、「取り繕っていた」という。

 今永にとって「MLB挑戦」の夢を語ることには、重みがあった。「発言した時から『おまえで通用するわけないだろう』とか、ネガティブな声も入ってくる。今までの僕でしたら、そういった声も入れたくないので、そうならないように生きてきた」。強い決心から生まれたのは、新たな「生き様」だった。

 17年に初めて日の丸を背負い、国際大会を経験。今年3月のWBCでは米国との決勝戦に先発し、世界を肌で感じた。チームメートだった大谷やダルビッシュから聞いた話に刺激を受け、「大谷選手は日本時代も対戦したことがない。ホームラン王を獲得している選手なので、投げたい気持ちはある」と対戦も心待ちにした。

 今後は代理人契約を結ぶオクタゴン社の、長谷川嘉宣氏とルー・ジョン・ニーロ氏と話し合って書類申請などのタイミングを探っていく方針。夢の入り口に立った今永は、明るい未来を思い描きながら前だけを見据えた。

 ◆貴重な先発左腕獲得へ、争奪戦が予想される。ニューヨークの放送局SNY(電子版)はメッツが獲得に興味を示していることを報じており、シーズン中には編成本部長が視察に訪れたカブス、ドジャースなども有力候補。今永は移籍希望球団は「どこもない」とし、「自分の可能性が無限大に広がるチームが最適」と話した。

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