日本ハム・新庄流キャンプ 1万6700人エンジョイ 異例の紅白戦で公式戦さながらリクエストも
「日本ハム紅白戦、白組0-0紅組」(11日、エスコンフィールド)
日本ハム秋季キャンプ打ち上げ前日を迎えた11日、エスコンフィールドで3イニング制の紅白戦を実施した。新庄剛志監督(51)のファンサービスの一環として、また、守備特化キャンプの成果を見たい、という思いから実現した試合は、公式戦そのものの演出で開催。今キャンプ最多の1万6700人を集めた中、試合は0-0の引き分けに終わり、両チームが罰ゲームのアメリカンノックを受けた。
最大の盛り上がりを見せたのは三回、紅組の攻撃。1死から江越が左中間三塁打で出塁。続く五十幡が空振り三振に倒れたが、江越は捕手のけん制悪送球を誘って本塁に突入した。左翼・今川の好返球に間一髪アウト。ここでベンチがリクエストを要求した。
スタンドは内野2階席まで満員。外野スタンドも開放した。新庄監督が「グラウンドに入った瞬間に涙が出そうになりましたね」と言う大観衆の目は、「紅白戦でリクエスト?」と大画面に釘付け。田宮のタッチがわずかに早い映像に「あー」とため息が漏れた。判定は覆らなかった。
個々の力量アップが狙いとなる秋季キャンプで、異例の紅白戦。新庄監督は「紅白戦を(ファンの)みんなに見せたい」。「練習の成果を見たい」。地味に映る守備に特化した練習から、華やかな試合開催に踏み切った。
選手は登場曲をバックに打席に入る。イニング間に3度ファイターズガールが「きつねダンス」「ジンギスカンダンス」などを披露。公式戦の臨場感をそのまま再現した。ただ1つ違ったのは罰ゲーム。引き分けのため両軍ノックを受けた。
練習後には3度目の「新庄監督プレゼント企画」も開催。厚手のハーフコート、2年間愛用したネックレスなどをプレゼントした。「ファンの方たちが来てくれて、選手たちはやる気でしかなかった。捕れないボールも捕れるようなプレーにつながってくれて。いい効果が出ましたね」。ファンに感謝の秋季キャンプとなった。





