オリックス崖っぷち 救援陣総崩れで八回悪夢の6失点 底力見せる!中嶋監督「頑張りますよ」

 8回、連続適時打を許して交代となり、肩を落とす宇田川(96)=撮影・立川洋一郎
 降板後、ベンチから戦況を見守る(右から)宇田川と山崎颯
 8回、マウンドで山崎颯(63)に降板を告げた中嶋監督
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 「SMBC日本シリーズ2023、阪神タイガース6-2オリックス・バファローズ」(2日、甲子園球場)

 黄色の大歓声が甲子園を包み込む。勝利までは、あと6アウト。自慢の中継ぎ陣に託して、日本一への王手は目前だった。ただ、そう簡単ではなかった。「相手もうまく打ちましたし、しょうがないですね」。オリックス・中嶋聡監督は敗戦の現実を受け止めた。

 2点リードの八回。指揮官はコンディション不良で3、4戦目はベンチ外だった山崎颯一郎投手を送り出した。先頭の木浪の二塁内野安打に安達の悪送球も重なり出塁を許すと、その後は無死一、三塁から近本に適時打を献上。中野に犠打を決められ、1死二、三塁としたところで降板した。

 ここで宇田川優希への交代を球審に告げた。「3連投だったんですけど、状態はいいと聞いていたので。三振を取ってくれるのは宇田川ということで」。チームとして今季初の3日連続登板。厚沢投手コーチも試合前練習から状態を確認し、一切の迷いはなかった。

 それでも、悪夢が待っていた。森下にはカウント2-2から152キロの低め直球を左中間へ運ばれた。大山にはフォークを中前へはじき返された。「相手が上だった。監督の期待に応えられず申し訳なく、悔しいです」。宇田川はマウンドで両膝に手を突き、目には涙がたまっていた。

 阿部も打たれて、一挙6失点。終盤に1イニング6失点を喫するのは9月26日の西武戦(京セラ)以来、今季2度目だ。「僕のせいで負けてしまったので、悔しいです」と山崎颯。しかし、3連覇はブルペン陣の奮闘があってのこと。厚沢投手コーチは誰も責めることなく、強い言葉を口にした。

 「あと2試合しかないんで、全員でいきますよ。最強リリーフ陣を出しますよ」

 もうやるしかない。負ければ終わり。2連勝が絶対条件となる。慣れない敵地での3試合は終わった。

 中嶋監督も決して下を向いていない。「もう追い込まれたわけですから。開き直るわけじゃないですけど。京セラに帰りますし、2つ勝たないといけないわけですから、頑張りますよ」。逆転での2年連続日本一へ。王者の底力を見せる時が来た。

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