巨人・ドラ1西舘 阿部監督から期待の「17」提示 中大の先輩・森下と「対戦したい」
巨人からドラフト1位指名された西舘勇陽投手(21)=中大=が27日、八王子市内にある同校で阿部新監督、水野スカウト部長らから指名あいさつを受けた。阿部監督からは背番号17の提示を受けた右腕。対戦したい打者には中大の1学年先輩である阪神・森下を挙げ、プロでのイメージを膨らませた。
冷静な口調の中に闘争心をたぎらせた。プロの舞台で対戦したい打者を問われると西舘は「大学時代の先輩である(DeNAの)牧さんや森下さんと対戦したい」と即答した。特に阪神・森下とは1学年違い。「下級生の時とは違うんだぞってところを見せられればと思う」と力を込めた。
先輩という枠組みでは阿部監督も中大の23学年上だ。「小さい頃からスーパースターで、テレビの人というか。そのくらいの力まで野球人としてのレベルを上げられたらうれしい」。会見では指揮官が見守る横で、中大→巨人→球界を代表する選手という黄金ルートにも思いを巡らせた。
さらに指名あいさつの席上では阿部監督から開口一番、「背番号は17」と直接提示も受けた。17は花巻東の先輩であるエンゼルス・大谷、ブルージェイズ・菊池もプロで背負った番号で、自身も2人に憧れて同校に進学。「自分も花巻東出身で特別な番号だと分かっている。そういうのもあって、すごくうれしく思う」とうなずいた。
先発での即戦力として期待される中、阿部監督からは「ジャイアンツの中でとは言わずに将来は日本を背負って立つ大投手になってもらいたい。一生懸命やればなれると僕は信じている」と言葉を送られた。
「野球人生これから」と、この日も練習を行って指名あいさつに臨んだという右腕。大先輩でもある指揮官からの言葉を受け止め、地に足を着けてプロで輝く準備を進めていく。




