オリックスの東晃平投手（２３）が２６日、京セラドームで投手練習に参加した。３１日の日本シリーズ・第３戦での先発が有力。「阪神の応援は地面が揺れるって聞いたことがあるので…」と独特の雰囲気を警戒するが、平常心でマウンドに上がる。

　甲子園は２年前にウエスタン・リーグで登板した。「投げにくいって印象はなかった」。日本シリーズで育成出身選手が先発投手として勝利を挙げれば、球団史上初。昨季は同じ育成出身の宇田川が中継ぎで勝利を挙げてており、活躍した姿はテレビで見届けた。

　今季は自身が快投で勝利に導く立場。中野や木浪をポイントに挙げ「投げミスを少なくしたい」と心がける。

　ＣＳファイナルＳの第３戦では５回４安打無失点。１７年の育成ドラフト２位の男が大舞台で大役を任されるまでになった。「育成の子たちも頑張っている。そういう子のやる気につながったら」。苦労人が夢を与える。