DeNAがソフトバンク戦力外の森唯斗を獲得調査 中継ぎ補強急務、3年連続30Sの実績魅力

 DeNAが、ソフトバンクから戦力外通告を受けた森唯斗投手(31)の獲得に向け、本格調査を開始したことが23日、わかった。

 抜群の実績を誇る右腕獲得は、球団の課題と合致する。森は新人の14年から7年連続50試合以上に登板したタフさを兼ねそろえ、18年には守護神に抜てき。37セーブを挙げて自身初のタイトルも獲得すると、同年から3年連続30セーブも達成した。常勝軍団の抑えとして培ってきた経験値は、計り知れない。

 今季のチームはCSファーストSでいずれも接戦を落とし、山崎もシーズン途中で守護神の座を剥奪されるなど、勝ちパターンが確立できなかった背景がある。球団の課題に合致する戦力補強だけではなく、今季の森は本格的に先発転向を果たし、ウエスタン・リーグでは12試合で5勝5敗、防御率1・54と安定した成績を残してきたのもプラスだ。

 中継ぎ補強が急務のチームだが、エース・今永は国内FA権を取得し、ポスティングでメジャー移籍も含めて今後は不透明。バウアーも来季の契約は流動的という実情もある。森はこの日ペイペイドームで取材に応じた際「体も元気だし、まだまだ野球をやりたい。勝負したい」と現役続行への意欲を示した。先発としても起用法が広がる右腕の獲得へ。来季の巻き返しに向け、今季出た課題と向き合い、補強に動く。

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