オリックスCS突破で阪神と59年ぶり“関西シリーズ” 中嶋監督「みなさんの応援が必要になります」

 「CSパ・ファイナルS・第4戦、オリックス・バファローズ3-2千葉ロッテマリーンズ」(21日、京セラドーム大阪)

 オリックスがリーグ優勝による1勝のアドバンテージを含めて対戦成績を4勝1敗とし、3年連続15度目(阪急時代を含む)の日本シリーズ進出を決めた。日本シリーズは28日に京セラドーム大阪で開幕し、セCSを勝ち上がった阪神と対戦。59年ぶりに関西球団同士の対戦となる“関西シリーズ”に向け、オリックス・中嶋聡監督(54)は意気込みを口にし、関西を熱く盛り上げる思いだ。

 苦しみ、苦しみ抜いて、最後のアウトをつかんだ。中嶋監督はホッと一息つき、優しい笑みを浮かべる。3年連続のCS突破。「本当にしんどいゲームばかりで、ホッとしています」。コーチやナインと熱いタッチを交わし、超満員のスタンドから大歓声を浴びた。

 初回に森の2ランで先制。六回には杉本の適時二塁打で3点リードに引き離した。宮城は6回無失点の好投。それでも、強力なロッテ打線は食らいついてきた。八回に1失点、九回にも1失点。嫌な追い上げを受ける中、最後は振り切った。

 CSでも全員野球は変わらなかった。この日は紅林にアクシデントがあり、急きょ遊撃に野口、右翼には森を起用。4試合全てでスタメンは変更した。19日の第2戦には山岡が1点リードの九回に2失点を喫し、逆転負け。翌20日の第3戦は両軍無得点の七回にマウンドへ送り出した。

 「早くにやった方がいいでしょ」とすぐに挽回の機会を与えるのが、中嶋流。「どこのチームもやってる」と笑うが、山岡も「大きかった」と起用に感謝した。「珍しく打者も打ちましたし、珍しく打たれた投手もいますし」と指揮官。どんな状況になってもどっしりと構え、ナインを信じて指揮を執った。

 戦前の予想通り、厳しい接戦が続いた。「すごい勢いで来てまして、正直、のまれるかなという気持ちも少しはあった」。4戦ともに3点差以内の激戦。「とにかく勝つことを目指してやってきましたので、いいシリーズになった」。選手をたたえ、次のステージを見据えた。

 最後の栄冠に向け、28日から阪神と日本シリーズを戦う。1964年の南海と阪神の激突以来、59年ぶりの“関西シリーズ”だ。対決への思いを聞かれると、ニヤッと笑いながらお立ち台で力強い宣言を響かせた。

 「まずは熱いゲームを絶対にやりたい。皆さん、待ち望んでいたと思います。関西シリーズ、本当に熱く盛り上げたいと思います」

 パ・リーグの絶対王者として、真正面からぶつかっていく。そして、オリックスにも大勢のファンが味方してくれる。「タイガースの応援はすごいですけど、絶対に負けてないと思います。皆さんの応援がもっともっと必要になります」。2年連続の日本一へ。阪神との激闘で関西を熱くする。

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