楽天 4時間50分死闘ドロー 2位消滅も石井監督前向き「ゲーム内容は悪くない」

 4回の攻撃を終え、投手交代を告げる石井監督
 6回、同点3ランを放つ辰己
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 「東北楽天ゴールデンイーグルス5-5福岡ソフトバンクホークス」(7日、楽天モバイルパーク)

 激しいCS争いは最終戦での直接対決までもつれる形となった。7日に3位・ロッテがオリックスに敗れ、4位・楽天はソフトバンクと引き分けたことで、ソフトバンクの3位以内が確定。143試合目で迎える楽天とロッテの直接対決は、9日の14時から楽天モバイルパーク宮城が舞台となる。ロッテは引き分け以上で、楽天は勝利のみ、CS出場となる。

 4時間50分に及ぶ死闘はドロー決着に終わった。楽天はCSを争うソフトバンクと延長十二回で引き分け。最終戦を残して2位が消滅。3位以下が確定した中、石井監督は「チームとしてしっかり戦えた。CSの枠は一つ埋まってしまったけど、引き分けまで持っていけた。ゲーム内容は悪くない」と振り返った。

 劣勢をはね返した。先発の岸が4回4失点と苦しむなど、中盤まではリードを許す展開に。それでも3点を追う六回、2死一、二塁から辰己が値千金の同点3ランを放ち、試合を振り出しに戻した。

 リリーフ陣も踏ん張った。六回以降は、細かい継投で追加点を許さず。延長十一、十二回は内がイニングをまたいでゼロに抑えた。指揮官は「精度の高いボールを投げてくれて、失点を許さなかったところがよかった」と右腕をたたえた。

 勝って2位の可能性を残したかったが、残り1試合で、ソフトバンクを上回ることはできないが、それでも目標は明確だ。9日に本拠地で行われる、0・5差で追う3位・ロッテとの直接対決に勝利することのみだ。

 石井監督は「明後日が大一番になる」と語気を強めた。「ファンの人たちにも背中を押してもらって、一丸となって勝ちきりたい」。逆転でのCS進出へ、強い覚悟を持って最終決戦に挑む。

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