瀬戸内 新監督にカープOB永田利則氏が就任「甲子園優勝を目標に」 長内孝氏もコーチに

 甲子園に春夏通算5度、出場経験がある瀬戸内の新監督に永田利則氏(61)が就任した。2日、同校で会見があり、新監督は全国制覇を目標に掲げた。現役時代は広島などでプレーし、引退後は広島でコーチとしてチームを支えた。その経験から投手を中心とした守りの野球をチーム方針に掲げた。また、広島などで活躍した長内孝氏(66)もコーチに就任した。

 新しい挑戦が始まる。永田新監督は「絶対に甲子園に行き、甲子園で優勝することを目標にしたい」と力を込めた。広島などで積んだ指導経験を生かし、瀬戸内を常勝チームにする意気込みだ。

 永田新監督の父が瀬戸内の前身、松本商のOB。その縁で監督を打診された。当初は「大変なことだと思った」と戸惑いもあったが「徐々にやってやろうという気持ちになった」。球児とともに聖地を目指す決断をした。

 「ずっと野球は投手中心」と、固い守備を基盤とする構え。得点は、機動力を生かして奪い取っていく方針。攻守両面で隙のないチーム作りを目指す。

 既に練習にも参加し指導を開始している。選手には「スイッチの切り替え」と「もう一人の自分に勝て」という言葉を贈った。

 「野村謙二郎がカープで監督をしているときに言っていた言葉。今の選手にはピッタリだと思った」。甲子園への道のりは決して平たんではない。自分自身を向き合い、苦しいことでも乗り越えてほしいとの願いを込めた。

 同校は18年センバツ出場以降、甲子園から遠ざかっている。今夏は県大会4回戦で敗れ、秋季大会も地区大会で敗退した。「いろんな学校と切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張っていきたい」。古豪復活へ全力を尽くす。

 ◆豊富な経験 長内新コーチには攻撃力アップの期待がかかる。現役引退後は広島やオリックス、独立リーグなどで打撃コーチを務めてきた。豊富な経験を還元できるのが強み。「甲子園で優勝できるチーム、そして、できればカープに入れるような選手を育てていきたい」と意気込みを語った。

 ◇永田利則(ながた・としのり)1961年10月9日生まれ。広島市出身。現役時代は内野手。広島商で活躍し、1979年度ドラフト2位で広島に入団。87年途中に南海に移籍し、90年に現役引退。通算成績は46試合出場、打率・197、0本塁打、5打点。引退後は広島にスコアラーとして復帰し、その後は1軍外野守備走塁コーチなどを務めた。20年からはMSH医療専門学校の監督を務めていた。

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