DeNA・牧 セパ最速100打点 守備の連係ミス返上「負けをつけなくてよかった」
「阪神タイガース2-3横浜DeNAベイスターズ」(18日、甲子園球場)
ミスを取り返す意地の一打だ。DeNA・牧が延長戦を制する勝ち越し三塁打で、甲子園5連勝フィニッシュを決めた。「ここに絶対に帰ってくる」。3安打3打点と暴れ、目標にしていたシーズン100打点に両リーグ最速で到達。安打数も156でリーグトップに立つヒーローは、敵地に詰めかけたファンへ帽子を高く掲げた。
同点で迎えた延長十回。2死一、二塁で打席に向かうと、バットを強く握った。3球目の外角直球をはじき返し、右翼・森下の守備がもたつく間に一気に三塁まで陥れた。
打点王と優勝を目指した今季だった。だが14日に阪神の優勝が決まり、「すごく悔しかった」と唇をかみしめた。ニュースでビールかけなどをしばしば目にし、「楽しそうだな」とポツリ。導けなかったことに4番としての責務を感じていた。
リベンジを期し、CS進出を目指すが、この日は二遊間の連係ミスで同点に追いつかれる場面もあった。「投手陣が踏ん張ってくれた。負けをつけなくてよかった」。2位・広島とは2ゲーム差。背中を捉え、一気に追い越したい。