ロッテ・和田 足で逆転星導く「止められても行こうと思った」 奇跡へ9・5差に
「千葉ロッテマリーンズ6-4北海道日本ハムファイターズ」(31日、ZOZOマリンスタジアム)
快足とバットで魅せた。ロッテ・和田康士朗外野手(24)がダイヤモンドを駆け回り、さらには適時打まで放つ大活躍。「(足は)一番の強みだと思うので、そこが生かされた。打っての貢献は初めてくらいの感覚なので、違ったうれしさがあった」と喜んだ。
高校時代の陸上経験が生きている。同点の七回無死一塁、山口の代走で出番が回ってきた。岡への4球目に悠々と二盗を決めると、7球目の暴投で球が高く跳ねた隙を見逃さず一気に本塁へ生還。「止められても行こうと思った」と誇らしげに笑った。
打撃でも思い切りのいいプレーを披露した。八回2死三塁からポランコが申告敬遠されて2死一、三塁。「敬遠されて悔しかったので、初球で決めてやると思った」と、初球の直球を右前にはじき返し、追加点を奪った。
チームは接戦を制して、日本ハムに5年連続の勝ち越し。オリックスが負けたため、優勝マジックは20のままとなった。ゲーム差は9・5に。奇跡を信じてここから、じりじりと詰め寄ってみせる。