達川光男氏、躍進カープの秘けつ「みんなでいけばJFK」の強力中継ぎ陣 「一回も怒らない」新井監督の存在も

 野球評論家の達川光男氏が28日配信の野球評論家の田尾安志氏のYoutubeチャンネルに出演。阪神に次ぐ2位に付けている広島躍進の秘密について言及した。

 昨年まで4年連続のBクラスに沈んでいた広島。今季の新戦力も、助っ人の野手デビッドソンのみという状況ながら、新井貴浩新監督の下で堂々のV争いを演じている。

 その強さの秘けつを問われた達川氏は「岡田監督にちょっと聞いたんですが。カープは何が一番この成績につながっとるかを聞いたんですけど、『中継ぎ』と言うてました」と阪神・岡田監督の言葉を引用して、中継ぎ陣の充実を指摘。「みんなでいけばJFKになる」と、ウイリアムス-藤川-久保田という阪神の鉄壁救援陣の名前を引き合いに出した。

 先発陣については、開幕投手を務めたエース大瀬良がわずか5勝(9敗)と調子が上がらないなど、達川氏は「先発が若干弱い。大瀬良が調子が悪い。計算できるのは九里、森下、床田という感じ」と駒が不足していると話した。

 それを補って余りある働きを見せているのが強力中継ぎ陣だ。27日のヤクルト戦でも四回まで大量7失点するも、中継ぎ陣の奮闘で五回から延長十二回まで無失点に封じて、ドローに持ち込んだ。

 不調の栗林に代わって守護神を務めた矢崎の存在や3年目の大道の成長。さらには復活した中崎、開幕序盤の不調から蘇った栗林らがブルペンを支えているが、中でも達川氏が筆頭に挙げたのが「(他球団の選手に)いろいろ聞いたら『島内が一番いい』と」と不動のセットアッパーとなった右腕だ。島内は今季48試合に登板し、33ホールド、防御率1・59の好成績をマークしている(28日現在)。

 達川氏は、新井監督が就任から実践し続けている新たな監督像もチームに好影響をもたらしていると指摘。「(新井監督は)一回も(選手を)怒らない、去年の秋から一回も。監督もコーチ一度たりとも。恐らく黒田と話してアメリカンスタイルにしたんだと思う」と話した。新人監督とは思えないブレない姿勢に「もう10年ぐらいやってる感じですよ」と舌を巻いた。

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