慶応・清原 涙の親子V「このチームで優勝できたのがうれしい」 父・和博氏「立派に育ってくれた。褒めてあげたい」

 応援スタンドへのあいさつの後、感極まる慶応・清原(左)
 仙台育英に勝利し、駆けだしていく慶応・清原(左から3人目)ら慶応ナイン
 9回、慶応・清原の打席を見届けた清原和博氏
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 「全国高校野球選手権・決勝、慶応8-2仙台育英」(23日、甲子園球場)

 決勝が行われ、慶応が8-2で仙台育英を下し、1916年の第2回大会以来、107年ぶり2度目の優勝を果たした。慶応・清原勝児内野手(3年)は悲願の慶応日本一に涙した。PL学園時代の83、85年夏に全国制覇している父・和博氏(56)と親子での甲子園優勝を「素直にうれしい」と喜んだ。史上7校目の連覇に挑んだ仙台育英は、あと一歩及ばなかった。

 自然と熱いものがこみ上げた。目標に掲げてきた「慶応日本一」を達成。この日朝、父から「頑張ってこい」と激励されていた清原は親子Vに「そこは素直にうれしいですけど、それよりもこのチームで優勝できたというのが自分はとてもうれしいです」とメンバー外の部員、大応援団ら周囲への感謝を口にした。森林監督の優勝インタビュー中には感極まって号泣した。

 この日は同校OBで慶大野球部に在籍する兄・正吾の21歳の誕生日だった。朝に「最高のプレゼントを渡せるように頑張る」と予告。「自分的には最高のプレゼントを贈れたと思います」と笑顔を見せた。

 6点リードの九回、「代打・清原君」のアナウンスに超満員の三塁側アルプス席だけでなく、球場全体が盛り上がった。結果は四球。「打ちたい気持ちは強かったけど、四球もチームに貢献する一つの手段」と出塁を心から喜んだ。

 今春は正三塁手だったが、今夏は背番号2桁の控え選手。甲子園で生観戦した父・和博氏は「私の息子であり注目され、試合に出なくても取材を毎回受けるなど苦しさもあったと思います。しかし、きちんと対応して、立派に育ってくれたなと感じました。褒めてあげたいです」と成長を実感した。

 勝児は単位が足りず、昨年度は2度目の1年生だった。現在2年生だが、高校球児としては最後の夏が終わった。今後については「まだ全く決めていないです。しっかり休んで、また新たなスタートを切りたい」と説明。将来の夢は父と同じプロ野球選手。しばらく107年ぶり全国制覇の余韻に浸った後、次のステージでの飛躍に備える。

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