準Vの仙台育英 大応援でまさかの連携ミス 涙の橋本「全く聞こえませんでした」山田は「初回からびっくりした」

 「全国高校野球選手権・決勝、慶応8-2仙台育英」(23日、甲子園球場)

 優位とみられていた仙台育英(宮城)は二枚看板の投手陣が打ち込まれて、まさかの8失点。準優勝に終わった。

 慶応大応援が活気づいたのは初回。先発・湯田がマークしていた丸田にいきなり先頭打者アーチを被弾した。主将の遊撃・山田は「センバツを越えるようなな応援で初回からびっくりした」と振り返り、須江監督は「声援に呑まれた感じはなかったんですけど、湯田を先発させて先取点を取られた。丸田君のホームランで慶応空間になってしまった」と悔やんだ。

 昨夏も制した王者とはいえ、完全アウエーの雰囲気。五回は痛恨ミスも響いた。それまで好守を連発していた外野手だったが、左中間に上がった飛球で中堅・橋本と左翼の鈴木が交錯。声かけの連携ミスで落球し、致命的な2点を失った。

 須江監督は「風を考慮してプレーできたら良かった」と語ったが、橋本は「声は出していたんですけど相手の応援で全く聞こえませんでした」と、“大応援”の影響を否定しなかった。

 センバツ初戦では対戦していたが、予想以上の圧力。加えて、この日は浜風が舞い、遊撃の名手・山田も初回にフライを捕球できず安打にしていた。山田は「風が思ったより舞っていて対応できなかった」と語った。

 ただ、須江監督は選手のプレーを称え、「決して声援に呑まれた訳ではなかった。慶応さんが強かったですね」と、力負けを強調。山田も応援そのものについては「圧というか、すごいなと思う感じで感動しました」とうなずいた。

 慶応とは切磋琢磨してきた間柄。須江監督は「負けたのが慶応で良かった。このチームに負けるなら仕方ないというか相応しい。森林さんも尊敬しているので、慶応さんをたたえたいと心から思った」と笑みを浮かべた。

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