大阪桐蔭がサヨナラで決勝進出!延長タイブレーク制す 西谷監督「苦しいゲームでした」ライバル履正社と決勝で激突

延長十回、タイブレークの末にサヨナラ勝ちし、大喜びする大阪桐蔭ナイン
 延長十回、タイブレークの末にサヨナラ勝ちし、大喜びする大阪桐蔭ナイン
 先発した大阪桐蔭・南恒誠投手
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 「高校野球大阪大会・準決勝、大阪桐蔭3-2箕面学園」(29日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大阪桐蔭が延長タイブレークの激闘をサヨナラで制し、3年連続の決勝進出を果たした。春夏連続出場の切符をかけ、同じくセンバツに出場した履正社と雌雄を決する。

 苦しみ抜いたゲームだった。二回に失策から先制点を許すと、箕面学園のスリークォーター右腕・島津の丁寧な投球と堅守に苦しめられた。1点を追う六回は1死三塁から三ゴロで三塁走者が飛び出してしまいタッチアウト。併殺となって好機をつぶした。

 さらに七回には連打で2死一、二塁の好機を作り、境の振り逃げの間に一気に二塁走者が同点のホームを踏んだかに思われた。だが審判団が直後に協議し、打者の体にボールが当たったと判定。ボールデッドとなり、得点は認められなかった。

 重苦しいムードが漂う中、八回に相手守備のわずかなスキを見逃さず、2死三塁の好機を作ると、西谷監督が4番・ラマルに代えて代打・長沢を起用。「ケガで遅れてるけど、ここ一番の勝負強さは上級生の方がたけている」と指揮官が語ったように、三塁線を破る適時二塁打で試合を振り出しに戻した。

 そして延長タイブレークに突入すると、3番手の平嶋が力強いストレートを軸に、箕面学園の攻撃を無失点に封じた。その裏、送りバントを決めて1死二、三塁と好機を拡大すると、2番・山田が「ここで一本打とう」と左前にサヨナラ打を放った。

 西谷監督は「思うように攻撃できず、後手後手のゲームになった」と語り、「タイブレークは避けたかったですけど、思い切ってやろうということで。苦しい試合でしたけど、この経験を明日に生かしたい」と力を込めた。

 大阪桐蔭はこの試合前まで全試合コールドで勝ち上がってきていた。難敵の前に苦しみ抜いたが、大きなサヨナラ勝ち。3年連続となる夏の甲子園出場を目指し、勢いを持って履正社と激突する。「避けて通れない相手。粘り強く戦っていきます」と指揮官は力を込めた。

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