履正社 150キロ左腕・福田で2年連続4強 5戦連続コールド勝ち 春制球乱れ逆転負けから「瞬発トレ」で進化

 「高校野球大阪大会・準々決勝、履正社8-1大阪」(27日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 大阪大会は準々決勝が行われ、今春センバツ出場の履正社が七回コールド勝ちで準決勝に進出した。プロ注目の最速150キロ左腕、福田幸之介投手(3年)が今大会初先発で、6回を投げて1安打1失点。ノーシードの今大会、5試合連続のコールド勝ちで2年連続の4強入りを果たした。

 勝つことに徹した。今大会初先発となった福田は、最速150キロの直球を主体に試合を作り、2年連続の4強進出に貢献した。

 「春の甲子園も僕が投げて負けたので、何とか1勝したいと思って投げました」

 立ち上がりから安定感は抜群だった。四回までスコアボードに「0」を並べると、五回には味方の失策などで1点こそ失ったが、落ち着いた投球で最少失点に抑えて試合を作った。

 左腕を成長させた今春のセンバツ。初戦の高知戦では八回の先頭まで無安打投球を続けていたが、突如制球が乱れ、守備も崩れて逆転負けを喫した。

 甲子園での敗戦後、選手らは朝練を開始。野手は約40分の守備練習を行い、投手は課題練習に励んだ。福田は「僕はスピードが特長なので、ダッシュなど瞬発系のトレーニングをしました」と、5月の紅白戦では自己最速を5キロ更新する150キロを計測するなど、成果を発揮。進化を遂げた左腕にこの日も複数のプロ球団のスカウトが視察した。

 全国制覇を果たした19年の夏以来、4年ぶりの甲子園へ向けて着実に勝ち進んでいる。29日の準決勝では、関大北陽と対戦。「コンパクトに振ってくるチーム。投手陣でどういう球で三振が取れるのか、相談して臨みたい」と福田。春の悔しさを晴らすために、あと2勝だ。

 ◆福田 幸之介(ふくだ・こうのすけ)2005年8月11日生まれ。大阪市出身。180センチ、83キロ。左投げ左打ち、投手。小学2年からニューヤンキースで野球を始め、中学では大阪柴島ボーイズに所属。履正社では1年秋に背番号20でベンチ入りし、3年春の選抜大会では背番号1。50メートル走6秒8、遠投100メートル。

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