佐々木朗希の1イニング交代に疑問 佐藤義則氏「物足りなさ感じる最近の球宴」「ファンも残念に感じたんじゃないか」

 第1戦を制し、ハイタッチをする佐々木朗(左)と山本(撮影・伊藤笙子)
 1回を無失点に抑え全パ・ナインとタッチを交わす佐々木朗(撮影・棚橋慶太)
 試合後、記念撮影する佐々木朗(右)と今永(撮影・伊藤笙子)
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 「マイナビオールスターゲーム2023・第1戦、全セ1-8全パ」(19日、バンテリンドーム)

 全パ先発の佐々木朗希投手は1イニングを1安打無失点、2奪三振で交代した。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は「これだけの素晴らしい投手がわずか1イニングで交代するのは残念」と話し、ファンに夢を与える球宴を願った。

   ◇  ◇   

 全パは佐々木朗が先発し、二回は山本、さらに田中将、和田とベテラン2投手につないでいった。球宴ならではの豪華リレーだったけど、一方で残念だったのは佐々木朗が初回を投げただけで交代したことだ。これだけの素晴らしい投手だからこそ、球宴という大きな舞台で投げる姿をもっと見たかった。

 昔は球宴が3試合行われていたこともあって、投手はもう少し長いイニングを投げていた。そういう中で江夏さんの9者連続三振の大偉業(1971年)や、江川のあと1人に迫る8者連続三振(1984年)といった名場面も生まれたわけだけど、今は1イニングか長くても2イニングを投げて交代。江夏さんのような大記録は期待できなくなった。

 佐々木朗は2者連続三振を奪った後、安打を浴びて3連続はならなかったが、彼は三振だけでなく、どこまで球速を伸ばすかも注目されていた。球宴最速となる163キロの更新も期待されていただけに、ファンも1イニングでの交代は残念に感じたんじゃないかな。

 MVP選手についても、もともと打者が受賞することがほとんどなのだが、近年は投球回が短い分、投手が選ばれるのは、ますます難しくなっている。よっぽどインパクトのある投球を見せない限りまず無理だろう。同じ投手だった私としても歯がゆさを感じる。

 昔と違って今は球宴が終わるとすぐに後半戦が始まるし、投手はイニング数や球数もしっかりと管理されている。時代の流れといってしまえばそれまでだけど、ファンに夢を与えるという意味では、最近の球宴には物足りなさを感じてしまう。

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