DeNA・バウアー プラスワン投票で球宴選出 「どこかで160キロ目指したい」 サイ・ヤング投手がファンに恩返し誓う
「マイナビオールスターゲーム2023」に出場するセ、パ各リーグの「最後の1人」を決めるプラスワン投票の結果が14日に発表され、セはDeNAのトレバー・バウアー投手(32)、パはオリックスの山本由伸投手(24)が選ばれた。これでセ、パの出場各31選手が出そろい、昨季の三冠王・村上(ヤクルト)は不出場が決まった。
念願だった夢がまた一つ、ファンの力でかなった。何度も笑みをこぼしながら、バウアーが喜びの感情を言葉に乗せる。伝えたかったのは感謝と恩返しだ。「ファンの皆さんに楽しんでもらえるような姿を見せたい」。サイ・ヤング投手が日本の球宴へ。ワクワクを抑えきれなかった。
想像力を働かせた。投票してくれたファンのために用意する仰天プラン。「アイデアでいえば、もしかしたらサイドスローならできるかもな」。少し考え込みながら、ニヤリと笑った。各選手がそれぞれの個性を出し合うことも、球宴ならではの見どころ。バウアーの新たな一面が、球宴で“解禁”されるかもしれない。
さらに自身の最速更新も狙っていく。球宴では21年に計測した元巨人・ビエイラの163キロが最速記録だが、これには「きっとその数字は佐々木朗希選手が更新するんじゃないかな」と予言。「僕自身としては159キロまでは出たので、どこかで160キロを目指したい」と意気込んだ。
米国でも球宴に出場したことがある超一流投手。自らSNSで投票を呼びかけ、ファンが立たせてくれた異例の選出劇となったが「本当に名誉なこと」と話し、他球団選手との交流も待ちわびる。
「今までホームランを打たれたみんなに、『どうしてホームランを打ったんだ』と聞いて回りたい。投手にはスプリットの投げ方をいろいろな人に聞いてみたいですね」
無邪気に笑いながら心待ちにする2日間。夢をかなえた先に、さらなる成長が待っている。