「高校野球西東京大会・３回戦、東海大菅生７－２東大和」（１４日、府中市民球場）

　今春センバツに出場した東海大菅生が初戦を突破した。元ヤクルト・宮本慎也氏の長男・恭佑投手（２年）が２番手で登板し、２回２安打無失点。均衡した展開が続く中、好投で流れを作り、終盤の４得点につないだ。

　「１点差しかなかったけど、相手の流れだなというのは感じていた。自分がしっかり抑えて流れを持ってこようという気持ちで投げました」

　初めての夏の公式戦登板も、堂々の投球で役割を全うした。３－２の六回からマウンドへ。先頭に三塁への内野で出塁を許し、その後２死三塁とされたが、最後はセンバツ後から練習してきたというチェンジアップで空振り三振に斬った。

　この日もスタンドで見守った父からは、大会前に「先輩の夏だからどうしようとか、そういう感じじゃなくて、投げる機会があればしっかり自分のボールを投げてこい」と声をかけられたという。その言葉を胸に初戦で躍動。頼もしい右腕は「先輩たちと少しでも長く野球をしたいので、自分の役目としてはエースの日当さんの負担を減らせるように自分が投げること。自分の役目を果たしてみんなで甲子園に行って甲子園で優勝したい」とさらなる活躍を誓った。