DeNA・バウアー完投 魂の128球で6勝目 球団助っ投5連勝は17年ウィーランド以来

 「DeNA3-2ヤクルト」(6日、横浜スタジアム)

 九回のスコアボードに「0」を刻むと、DeNAのトレバー・バウアー投手は女房役の伊藤と笑顔で抱き合った。9回4安打2失点。魂の128球、熱投でつかんだ6勝目だ。「ベイスターズの優勝」。七夕の短冊に込めた願いが、最高の結果に導いていく。勝利への執念が勝った。

 闘志あふれる姿に、球場は何度もどよめいた。中4日で向かったマウンド。八回には118球に到達。踏ん張った投手にねぎらいの拍手が送られたが、直後の攻撃で打席へ。三浦監督から尋ねられた「調子はどうだ、いけるか」の問いかけに、「まだまだいけます」と即答。最後まで一人で投げ抜いた。

 連敗中という現実が、モチベーションに変わった。「負けること自体すごく嫌い。連敗は絶対に止めなければいけない」。ヤクルト打線攻略の背景には、4番・村上を完璧に封じたことが挙げられる。四、六、八回といずれも走者を置いた状態での対戦となったが、冷静に応戦。2打席連続で3球三振に仕留めるなど、ベストなボールを選択した。

 ピンチを防ぐと、マウンド上では2度感情のままほえた。勝つんだ-。勝利への思いは人一倍強く、味方をも鼓舞する姿勢でもある。前回登板では自らの失策などを含めて、「優勝するチームの野球ができていない」と怒りをあらわにもした。

 連敗を止め、首位阪神まで1・5差。次戦は11日からの阪神3連戦に向かう見込みだ。「ユメカナウマデ チョウセン」。お立ち台で高らかに宣言したバウアーの夢。頂点まで駆け抜ける。

 ◆バウアー!早くも2完投勝利!! 前回登板から中4日でのシーズン2完投勝利は球団では現監督の三浦大輔も00年に記録。球団外国人投手のシーズン2完投勝利は2005年のセドリック以来、18年ぶり。14年のモスコーソも2完投しているがいずれも完投負けだった。ちなみに球団助っ人投手の5連勝は7連勝した17年・ウィーランド以来。

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