「ＤｅＮＡ３－２ヤクルト」（６日、横浜スタジアム）

　ＤｅＮＡの先発・バウアーの来日最多となる１２８球の熱投でチームの連敗は２でストップ。９回４安打２失点の完投劇で６勝目を挙げた右腕を試合後の三浦監督も褒めたたえた。

　投球全体に関して、「よかった。原点のアウトローでしっかりとカウントを稼ぎながら、気持ちも入っていて、一球一球集中していた」と振り返ると、九回続投となった場面については「表情を見ていても、疲労感というか、そういうのを一切見せずに、ベンチに帰ってきてからも集中していましたし。今日はバウアーです」と話した。

　バウアーの前回登板となった７月１日の中日戦では、自らのミスなどを含めたプレーに「優勝するための野球ができていない」と感情をあらわにしながら激怒。その背景を「いろいろな人が意図と違ったようにとったり、言ったりとかあるかもしれませんが」としつつ、「勝ちたいという思いが一番強い。自分のミスを含めた試合の状況全てに対しての感情だった」と説明していた。

　この日は野手が何度もバウアーに声をかけ続ける様子がみられ、三浦監督も「チームメートとバウアー本人からもコミュニケーションを取りながら、試合中にもみんなが守ってやるって声をかけにいって、間を取りにいったりとか、大和とかね。野手陣がしてくれていた」と安堵（あんど）の表情。「（伊藤）光もよくリードしながら、声をかけていきながら、バウアーもそれを理解して、投げる相手打者を理解して学びながらも、日本の野球文化を理解しながら吸収していってくれているからこそ、今日ああいう形でみんな１つになれたと思います」と一丸でつかんだ勝利を喜んだ。