ＤｅＮＡ・東 今永完投に続く完封勝利 首位・阪神とはついに０・５差に
「ＤｅＮＡ２－０阪神」（２４日、横浜スタジアム）
横浜の空を見上げ、グラブを何度もたたく。守り切った「０」。ＤｅＮＡ・東克樹投手（２７）は歩み寄ってきた女房役の山本と強く抱き合うと、スタンドから歓喜とねぎらいの拍手が注がれた。５安打完封勝利で首位・阪神とはついに０・５差。虎退治へ舞台は整った。
「今永さんが完投して、昨日の夜から緊張して寝付けなかった。ホッとしています」
受け取ったバトンは、想像以上に重たかった。エースが完投勝利を挙げ、デーゲーム負けなし、ハマスタ１１連勝…。好データばかりが並ぶ現状に、落ち着きを取り戻したのは「七回か八回くらい」と笑う。二回の無死一、二塁を切り抜けると、その後は二塁さえ踏ませない圧投劇だった。
相手先発の伊藤将は１学年後輩だが、大学日本代表のチームメートでもある。「将司はいい投手なのでロースコアの試合になると思っていた。負けたくないというか、絶対に勝とうという気持ち。それもあって僕自身、今日の勝ちは大きい」。特別な一戦を制し、勝利を呼び込んだ１１６球。首位浮上へ。反撃はさらに加速していく。
