パ首位のロッテ 交流戦は単独最下位に転落 吉井監督「向こうの投手が一枚上」

 「ロッテ2-3広島」(9日、ZOZOマリンスタジアム)

 歓喜と悲鳴が交差した、1点差に迫った直後の九回2死二塁。ロッテ・岡の打球が中堅に飛んだ。グラウンドで弾めば土壇場の同点劇。だが、伸びすぎた白球は無情にも中堅・秋山のグラブに収まった。粘りを見せた敗戦を試合後、吉井監督は冷静に振り返った。

 「オーダーを決めた私の責任。向こうの投手の方が一枚上手でしたね」。1点差の七回は西野が続投。結果的に裏目となり、西川に左前適時打を浴びた。「継投を迷った」と言う指揮官は「西野の底力に懸けた。こちらの責任」と頭を下げた。

 3勝6敗1分けと鬼門の交流戦。パ・リーグ単独首位を守った一方、交流戦では単独最下位に転落した。思わぬ珍現象となったが、10日は本前に今季初先発を託す。吉井監督は「結果はいろいろある。まずは自分の投球を」と変わらぬ姿勢で、信頼する選手を送り出す。

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