天理大・真城 ノーヒットノーラン 8回参考記録の“ピンチ”乗り越え大会史上8人目 社会人からプロ入り熱望

 9回、ノーヒットノーランを達成して祝福される天理大・真城(撮影・堀内翔)
 先発した天理大・真城翔大(撮影・堀内翔)
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 「全日本大学野球選手権・1回戦、天理大4-0西南学院大」(5日、東京ドーム)

 開幕して1回戦7試合が行われ、天理大の真城翔大投手(4年・高知商)が西南学院大戦で大会史上8人目(うち4人は完全試合)のノーヒットノーランを達成した。4四球を与えながら8三振を奪取。第71回大会に東海大札幌の渡部雄大投手が環太平洋大戦で達成して以来の快挙となった。

 東京ドームが異様な雰囲気に包まれても、真城は落ち着いていた。最後の打者を遊飛に仕留めると、小さく拳を握る。大会史上8人目で、自身初の快挙達成。「正直うれしかった。ホッとした」。右腕が大舞台での快投に声を弾ませた。

 走者を許しても冷静だった。初めて得点圏に走者を置いた三回2死二塁は内角スライダーで一ゴロ。七回は3者連続三振。140キロ台前半の直球を主体にスライダー、フォークなどをコースに決めて相手を圧倒した。4四球による走者だけで、119球で9回を投げ抜いた。

 試合中には複雑な心境になる場面があった。3点リードの八回。打線が1点を追加し、なおも無死満塁となった。7-0となるとコールド勝ちで試合終了となり、ノーヒットノーランは参考記録になる場面だっただけに「ちょっとやめてくれと思っていました」と苦笑いを見せた。

 大学卒業後は社会人で野球を続ける予定。「社会人でやって最終的にプロに行きたい」。日本一をつかみ、夢に向けて突き進む。

 ◆真城 翔大(ましろ・しょうだい)2001年6月2日生まれ。高知県四万十市出身。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。投手。小学2年時に中村スポーツ少年団で野球を始め、中村中では軟式野球部に所属。高知商では1年夏からベンチ入りし、2年秋から背番号1。天理大では2年秋からベンチ入り。最速145キロ。

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