ロッテ・茶谷“初4番”抜てきに応えた 36試合目36通り目オーダー 吉井監督「ようやく実現」

 「ロッテ7-3オリックス」(17日、ZOZOマリンスタジアム)

 首位攻防戦第2ラウンドの主役は、プロで初めて4番に入った男だ。お立ち台で無数のフラッシュを浴びながら、笑顔のロッテ・茶谷健太内野手が「最高です!!」と声を張り上げる。先制V打を含む2安打2打点の活躍。チームを4月29日以来の単独首位に導いた。

 四回無死一、三塁。リーグトップタイの4勝左腕に「とにかく食らいついて」と、5球目の宝刀チェンジアップを中前に運んだ。さらに五回は2死三塁で、三塁線の打球がベースに当たるラッキー打。「いいところに転がってくれた」と喜んだ。

 チームは36試合目にして36通りのオーダーを組んだ。4番・茶谷について吉井監督は「コーチ陣に反対されてきたんですが、ようやく実現しました」と笑顔だ。昨秋のフェニックス・リーグ視察時から温めていたプラン。「いろんなアナリストの方にも、彼のスイングはいいと聞いていた」と、自身の眼力とデータで導いた答えだ。

 茶谷は投手としてソフトバンクに入団。野手に転向後、育成契約で入団したロッテで才能を開花させた。「想像してなかった。全部が全部、初めてなので…よかったです」。4番ではなく4番目と言いながら、控えめな殊勲が少しだけ胸を張った。チームは開幕から水曜日に7戦全勝。不敗神話も継続させたロッテが、混戦続くパ・リーグの台風の目だ。

 ◆茶谷 健太(ちゃたに・けんた)1998年1月16日生まれ、25歳。神奈川県出身。186センチ、90キロ。右投げ右打ち。内野手。帝京三から2015年度ドラフト4位でソフトバンク入団。18年に戦力外となり19年に育成契約でロッテ入団。同年オフに支配下登録。

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