ヤクルト・石川 長く現役を続けられる秘けつは野球少年のような向上心

 「阪神0-5ヤクルト」(10日、甲子園球場)

 “小さな大投手”が、また一つ大きな偉業を刻んだ。球界最年長の43歳、ヤクルト・石川雅規投手が、5回1/3を無失点の好投で今季初勝利を挙げた。これで米田哲也(阪急など)に並ぶプロ野球記録の入団から22年連続勝利をマークした。

  ◇  ◇

 1月22日に43歳の誕生日を迎えた石川。長く現役を続けられる秘訣(ひけつ)を「年齢や実績でできる世界ではない。若い選手がいるからこそ刺激になって追いつき、追い越せるようにという気持ちになる」と答えた。

 昨季途中からは新球のワンシームの習得に着手。20歳年下の山下や石山ら同球種に取り組む投手と積極的に意見交換をした。わからないことがあれば「どうやって投げているの?どういう感覚?」と若手を質問攻めする。野球がうまくなるために常に成長、変化することをいとわない。

 長年培ってきた技術や経験と、年を重ねても色あせない野球少年のような向上心。それらが数々の記録を、「小さな大投手」を形作っている。(デイリースポーツ・ヤクルト担当・高石航平)

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