オリックス・宮城 開幕4連勝 5月は“メイ”惑かけません!プロ入りから10戦無傷の8勝
「楽天0-2オリックス」(9日、楽天モバイルパーク)
歓喜のハイタッチで少年のように笑った。オリックス・宮城は中嶋監督に頭をポンッとたたかれると、顔をクシャッとさせてガッツポーズ。「めっちゃうれしいです」。自身2度目の完封勝利でリーグトップの4勝目。打たれる気配を感じさせなかった。
三塁すら踏ませず、9回4安打無失点。三回1死一、二塁では鈴木大に右翼へ大飛球を運ばれたが、茶野の好守に助けられた。四回から八回は三者凡退。中嶋監督からは、こう助言された。
「後悔しないように投げたい球を投げなさい」
言葉を胸に刻んだ。森がベンチ入りメンバーから外れ、欠場。7日にファウルチップを右足に受けた影響とみられ、代わって若月と今季初バッテリーを組んだ。「違う自分が見えた」。指揮官の言葉通り、自ら配球を考えて投げることもあった。10回以上も首を振り、納得の球を投じる。「今、考えたら面白い。すごく自分を出せている」。また一歩、成長できた。
昨季8月27日・西武戦(京セラ)以来の完封劇。5月は通算10試合で無傷の8勝。今季最短の2時間10分で終えた。チームの完封も一番乗り。「言っちゃうと超される」と笑ったが、山本の上をいく。「コソコソと伸ばしていけたら」。最後はいたずらっぽく笑った。