「東都大学野球、駒大０－５国学院大」（２日、ＺＯＺＯマリンスタジアム）

　国学院大が駒大との接戦を制し、１勝１敗で３回戦に持ち込んだ。今秋ドラフト上位候補に挙がる武内夏暉投手（４年・八幡南）が５安打に抑え、今季初完封。「変化球のコントロールがよかった」と１１奪三振の快投で、勝利に導いた。

　走者を背負っても、丁寧に、淡々と投げ込んだ。中盤まで０－０と緊張感のある展開が続いたが、「経験しているので大丈夫です」と左腕。１４０キロ中盤の直球とキレのある変化球を織り交ぜて、三塁を踏ませなかった。

　バックネット裏では複数球団のスカウトが視察。阪神の吉野スカウトは「真っすぐも変化球もコントロールが良い」と評価した。

　エースの好投に打線も奮起。六回、先頭の９番・伊東光亮内野手（３年・大阪桐蔭）が左中間への二塁打で出塁すると、続く１番・神山福生外野手（４年・国学院久我山）の犠打を投手が三塁へ悪送球。二塁走者・伊東が本塁を踏み、待望の先制点を手にした。２－０の八回には１点を追加してなおも２死二塁で主将の吉川育真内野手（４年・岡山理大付）がリーグ初本塁打となるダメ押しの２ランを放った。