今秋ドラフト候補の霞ケ浦・木村優人が6回2安打無失点「真っすぐが走っていた」毎回13奪三振で阪神など6球団にアピール

 「春季高校野球茨城大会・2回戦、守谷0-7霞ケ浦」(24日、J:COMスタジアム土浦)

 霞ケ浦が守谷に七回コールド勝ちし、3回戦進出を決めた。今秋ドラフト候補に挙がる木村優人投手(3年)が先発し、6回2安打無失点、13奪三振と好投。自己最速を3キロ上回る148キロをマークするなど、視察した阪神など6球団8人のスカウトに猛アピールした。

 圧巻の奪三振ショーを披露した。初回、2死からこの試合一つ目となる空振り三振を奪うと、三回には下位打線を3者連続三振に。「真っすぐが走っていたので、その真っすぐが生きて変化球もいい高さに決まった」と毎回の13三振を奪った。

 184センチ、76キロと細身の体から、「力んだらボールが行かないので、ゆったりとしたフォームからキレのある真っすぐを意識していた」と力感のないフォームで力強い直球とキレのある変化球を投げ込む。オリックス・岡崎スカウトは「身体能力が高い。体ができていないのにこれだけの出力が出せるのは可能性を感じさせてくれる。真っすぐも質の良いボールが来ている」と評価する。

 「プロを第一に考えて、そのためにやるわけじゃないけど、まずはチームのために全力で投げられれば」と右腕。自身の夢と、チームの勝利のために腕を振り続ける。

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