谷佳知氏の眼 3ボールから迷わず打った巨人・梶谷の先制打が「チームを勇気づけた」

 1回、梶谷が先制の左前適時打を放つ(投手・西勇)=撮影・堀内翔
 1回、左前に適時打を放ち手をたたく梶谷(撮影・吉澤敬太)
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 「巨人7-1阪神」(11日、東京ドーム)

 巨人、オリックスで活躍し、シーズン最多二塁打のNPB記録を持つ谷佳知氏が、巨人-阪神戦でデイリースポーツの解説を務めた。打線が終盤に突き放し、連敗を「5」で止めた巨人の勝因について「初回の梶谷の先制タイムリーがチームを勇気づけた」と指摘した。

 ◇  ◇  ◇

 連敗中の巨人にとっては初回の先制点が大きかった。

 先頭のオコエの左前打に失策が絡んで、いきなり無死二塁の好機が巡った。丸が遊ゴロで1死三塁。ここで3番・梶谷が打席を迎えた。

 阪神先発の西勇が外角を狙った変化球が3球続けて外れ、カウント3ボールに。4球目、外角に来たシュートを逆らわずに打ち返し、三遊間を破る先制適時打とした。

 打者心理として、3ボールから打ちに行くのは勇気がいる。

 まして初回のチャンス。1球見逃してもまだカウント3ボール1ストライクで、打者有利な状況が続く。あの場面で3ボールから迷いなくスイングできる積極性は、誰もが持ち合わせているものではない。

 梶谷の積極果敢さが打たせた先制打が連敗中で重い空気を振り払い、チームを勇気付けたように思う。

 巨人は打線がなかなか機能せず、苦しい戦いが続いてきたが、終盤の猛攻で一つ壁を破れたのではないか。巻き返しに向けて、いいきっかけになる勝利となった。

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