吉井ロッテ 本拠地開幕で初勝利 「勝てないんでクビになっちゃうかと」笑顔で吉井節 侍Jで1カ月以上不在
「ロッテ6-4日本ハム」(4日、ZOZOマリンスタジアム)
初勝利が近づくにつれ、笑みがこぼれた。ロッテ・吉井監督が開幕4戦目にして、指揮官としての初星をつかんだ。やっとの勝利に胸をなで下ろしながらも「勝てないんでクビになっちゃうかと思いました」と“吉井節”で余裕の表情だ。
侍ジャパンの投手コーチとしてWBCに参加。1カ月以上チームを離れていたが、米マイアミからもミーティングにオンラインで出席した。帰国翌日の3月24日にはチームに合流。選手には「取り返せない失敗はないから、みんなで頑張っていこう」と声をかけた。
開幕3連敗。それでもチームを鼓舞し続け、初白星をつかんだ。11安打と奮起した打線には「信じていました。いつかチャンスが来ると思っていた」。ベンチでも笑顔を絶やさなかった。
待望の1勝だ。試合終了後には、クローザーを務めた益田からウイニングボールを受け取った。「うれしいです。よかったです」。“吉井ロッテ”が優勝への歩みを進めた。