自らを責めた報徳学園の主将・堀 「やっぱり勝ちたかった」-夏こそ優勝旗を

 「選抜高校野球・決勝、山梨学院7-3報徳学園」(1日、甲子園球場)

 銀色のメダルを胸に、報徳学園の主将・堀柊那捕手(3年)は悔しさを隠しきれなかった。昨秋近畿大会に続く準優勝に「簡単に優勝できないな…」。閉会式後も、自分たちに足りないものを探し続けていた。

 準決勝まで「逆転の報徳」を体現する粘りを繰り広げたが、決勝は2点先制直後の五回に6安打で7点を献上。堀は「僕のリード面のミス。同じ球を続けさせたのが悪かった」と自らを責めた。打撃では4打数1安打1得点も、八回無死一、二塁の好機で二ゴロ。「長打もないし、まだまだ」と課題を挙げた。

 部員の投票で選ばれた主将。100人の大所帯を束ねる難しさもあったが「みんなが一つになれば強みになる」と、ベンチ外の部員とのコミュニケーションを重視した。「大会前はメンバー外の子にメールをもらったし、応援が聞こえて元気になった」と「アゲアゲホイホイ」の大声援を力に変えた。「春はいい経験をして夏に日本一と思っていたが、やっぱり勝ちたかった」。次こそ三度目の正直で優勝旗を取る。

 ◆堀 柊那(ほり・しゅうな)2005年7月16日生まれ。17歳。兵庫県神戸市出身。179センチ、79キロ。右投げ右打ち、捕手。小学3年の時に西須磨シーホークスで野球を始め、鷹取中では兵庫夙川ボーイズに所属。報徳学園では1年夏からベンチ入り。50メートル走6秒1。遠投100メートル。

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