英明左腕の寿賀 アクシデントも執念の続投 捕手の二塁けん制が左腕直撃も再びマウンドへ 甲子園、両アルプスから拍手

 8回、捕手の二塁への送球を左腕に受けた英明・寿賀(中央右)=撮影・石井剣太郎
 8回、捕手の二塁への送球を左腕に受けた英明・寿賀弘都(右下)に駆け寄る智弁和歌山のベースコーチたち(撮影・伊藤笙子)
 8回、二塁への送球を英明・寿賀弘都(左)に誤送球する捕手の英明・中浦(撮影・石井剣太郎)
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 「選抜高校野球・2回戦、英明3-2智弁和歌山」(19日、甲子園球場)

 英明にアクシデントが発生した。

 八回、1点差に迫られ、なお1死二、三塁のピンチ。カウント1ボールからの2球目を受けた捕手の中浦が二塁にけん制球を投げたが、このボールが投手・寿賀の左腕付近に直撃。その場でうずくまり、すぐに智弁和歌山のランナーコーチがスプレーをしたが、治療のためにベンチへ引き上げた。

 その後、再びマウンドへ。甲子園の両アルプス席から大きな拍手がわき起こった。

 執念の続投。左腕はこの後、四球を与えて1死満塁の大ピンチを背負ったが、後続を一ゴロ、中飛に仕留めて踏ん張った。

 試合はこのまま、3-2で逃げ切り。英明が悲願のセンバツ1勝を挙げた。

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