東北・佐藤響 双子の姉と夏も頂点目指す クラーク記念国際女子野球部の投手 男女で「センバツ」

 「選抜高校野球・1回戦、山梨学院3-1東北」(18日、甲子園球場)

 仲良しの双子にとっての特別な春は、一足早く終わった。東北・佐藤響内野手(3年)は、悔しさを胸にしまい「姉はすごく応援してくれて、今日も見てくれたと思う。今度は僕が姉の試合を見たい」と笑顔をみせた。

 二卵性双生児の姉・衣吹さん(17)も白球に青春をかける球児だ。クラーク記念国際女子野球部の投手として、23日開幕の全国女子選抜大会を控える。男女で「センバツ」に駒を進めた2人。自宅では野球談議に明け暮れ、休日は楽天の試合を観戦するなど野球中心の生活を送ってきた。

 少年野球で先に頭角を現したのは姉だった。男女混合チームでエース番号「1」を着けた。野手すべてをこなす響が捕手となりバッテリーを組んだことも。父・俊幸さん(44)は「姉は強気で、弟は冷静に受け止めるタイプ。2人のケンカはあまり記憶にない」と振り返る。そんな響は名門・東北の主将として「ノーサイン野球」を掲げる個性的なチームをまとめてきた。

 共闘の印として、衣吹さんは東北野球部50人全員にお守りを手作りしてくれた。姉の開幕を待たず甲子園を去ることになった響は「より多く試合を見てもらいたかった」と唇をかんだ。「自分たちの野球はできなかったが、楽しむことはできたかな」。夏も2人で全国の頂点を目指す。

 ◆佐藤 響(さとう・ひびき)2005年5月24日生まれ、17歳。仙台市出身。175センチ、74キロ。右投げ右打ち。内野手。幼稚園から福岡リトルモンスターズで野球を始める。根白石中時代は東北福祉仙台北リトルシニアで投手と内野手。東北では1年秋からベンチ入り。

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