中日・小笠原 210球熱投 開幕投手へ意欲「意思表示でもある」
「中日春季キャンプ」(10日、北谷)
約1時間半、雨中のブルペンで左腕を振り続けた。中日の小笠原慎之介投手(25)が、首脳陣の前で210球を投げ込んだ。開幕投手への意欲を改めて示し「そういう気持ちで投げている意思表示でもある。球数を投げられたので良かった」と満足げだった。
打者役を立たせ、実戦さながらにコースを狙う。5日までの第1クールで本調子ではなかった直球も「7割方」と上がってきた。練習中のツーシームや変化球の出来もまずまずで、得意のチェンジアップは「申し分ない」と自信をにじませた。
「ばらつきはあるので修正しないといけない」と細かな制球ミスを悔やむのは、5年ぶり2度目の大役を望む気概の表れ。短時間で投球練習場を後にした立浪監督は「いい球を投げているから帰るわと。候補の一人。順調にいけばいい」とうれしそうに話した。
昨季、チーム最多で自身初の10勝を挙げた25歳。大野雄、柳とともに先発投手陣の屋台骨を支える。