ブラボーな熱男になる。今オフにソフトバンクから巨人に加入した松田宣浩内野手（３９）が３日、地元・滋賀県草津市のグリーンスタジアムで３年ぶりに野球教室を行った。世間ではサッカー日本代表・長友が叫んだ「ブラボー！」というワードが大流行中。言葉の影響力を肌で感じ、自身は新天地で「熱男！」の浸透を図る。

　日本代表の戦いぶりに熱男も熱狂していた。ドイツ、スペインに大金星を挙げた際には、雄たけびを上げる長友の姿が松田の目に飛び込んできた。「あの崖っぷちの場面から勝って、『ブラボー！』と言っていたんですけれど、かっこいいなと思う」。自らも単純明快なワードで球界を盛り上げてきたからこそ、胸に突き刺さった。

　実力が伴わないと、言葉に力は宿らないと心得る。「やっぱりスポーツ選手は結果を出してから言わないとダメだというのもあるんですよ」。自身は本塁打後にベンチ前で“熱男パフォーマンス”を行ってきた。「まずは１（本目の）熱男をしたい」。巨人のユニホームで、スタンドに右拳を突き上げることを夢に見る。

　この日は約１６０人の野球少年少女の前で「熱男～！」とポーズを決めた。子どもたちも全力で反応し、知名度はブラボー級。快音を奏で、“おなじみの光景”をファンに届け続ける。