「甲子園塾」3年ぶり開催 智弁和歌山・中谷監督に直球質問も「心に火を付けるには?」

 3年ぶりに開催された「甲子園塾」で受講者に講義する智弁和歌山の中谷仁監督=大阪市内
 「甲子園塾」受講者と記念撮影する塾長の山下智茂氏(1列目中央)と智弁和歌山の中谷仁監督(同右から2人目)、日本高野連の日本高野連の宝馨会長(同左から2人目)=大阪市内
 3年ぶりに開催された「甲子園塾」で受講者の質問に答える智弁和歌山の中谷仁監督=大阪市内
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 日本高校野球連盟は25日、大阪市の中沢佐伯記念野球会館で次世代の指導者育成を目的とする「甲子園塾」を開講し、初日は座学などが行われた。「甲子園塾」は新型コロナの影響で2019年度以来3年ぶりの開催。47都道府県から選出された若手指導者21人が参加し、星稜名誉監督の山下智茂氏(77)が塾長を務め、特別講師として元高知商監督の正木陽氏(62)、智弁和歌山の中谷仁監督(43)らが講義を行った。

 中谷監督は「指導者としての基本的な考え方」をテーマに講義。受講者との質疑応答で経験談を話した。

 公立校監督からの「私立校に対して諦めの気持ちがある。子供たちの心に火を付けるには」という質問に対しては、智弁和歌山が「大阪桐蔭に勝てないと思っていた」という時期を例に挙げた。当時は力量差を具体的に分析。課題克服のためのトレーニングメニューを徹底し、結果を数値化してモチベーションを高めたという。

 また、「はなから諦める言動があれば、とことん相手の本音を聞く。それを一人一人やっていく」と地道な指導を貫いた。受講者には、結果が出ない時期も「種を蒔いている思いで行動あるのみだと思う」と話した。

 今回の「甲子園塾」は27日まで行われ、12月9~11日に本年度の2回目が行われる。

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