田尾安志氏 主力野手2人放出の中日「ちょっと心配」も 石井琢コーチで「京田再生」確信

 楽天の初代監督を務めた野球解説者の田尾安志氏が18日、Youtube「TAO CHANNEL」に投稿した。「このトレード、両選手に大きなメリットが…」と題しこの日、両球団から発表された中日・京田陽太内野手(28)と、DeNA・砂田毅樹投手(27)の交換トレードを分析。「今回はすごく前向きないいトレードだ」と評価した。

 中日は15日に楽天・涌井秀章投手と、阿部寿樹内野手の交換トレードを成立させたばかり。わずか3日後に京田を放出し、二遊間を解体する大胆な改革に打って出たが、田尾氏は「投手陣は他球団に引けを取らない。でも、打撃が弱いというのがハッキリしている中で、野手を出して投手を獲得した」と前置きして説明。「投手力は当然、今年以上の期待は持てると思うが、それよりも野手陣。ちょっと心配な気がしてならない」と、チーム編成を不安視した。

 一方で京田、砂田の両選手については「非常にいいトレードになる」と断言。その理由を「それぞれの球団に優秀なコーチがいる」とした。中でもDeNAの石井琢朗チーフ打撃コーチを絶賛。広島、ヤクルト、巨人と渡り歩いてきた同コーチについて「広島で丸や鈴木、ヤクルトでは村上、塩見が伸びてきた。それは偶然ではないと思う。いい指導している」と評価した。

 初年度に141試合に出場し、打率・264の数字を残した京田だが、今季は不振から43試合の出場で打率・172と低迷。「こういう選手は非常に指導しやすい。藁をもすがる思いでいるはず」と心中を察し、「僕が一番認めているコーチが指導する。もしかすると来シーズンは一気に数字が変わるかもしれない」と期待した。

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